ローカルマーケティング

地方のマーケティング・産直食品通販広告制作者の備忘録

地方で成功するには目的地化する

前回のブログ、エスコヤマの例、
ついで買いなど全く期待できない立地に
わざわざロールケーキを買いにいくという
価値観を確立した事は本当にスゴイ事で
「テレビのコンテストで優勝した
コヤマロール買いに三田までいったんやけど、
わかりにくい住宅街で、
やっと着いたら駐車場に入るのにも渋滞していて、
駐車場には他府県ナンバーの車がいっぱい止まっていて、
しかもロールケーキ買うのにスゴイたくさん人が並んでいて、
2時間待ってやっと買ってきたわ」
って言われて食べたら、美味いっていうよね。
もうね食べる前に美味しいと思うってスゴイ事です。

 

地方で成功するやり方の一つとして、
私が考えるのは「目的地になること」です。

立地の利便性で勝負できないのなら、
目的地化しないといけないのです。

・あそこにあの商品を買いに行く

・あそこであれを食べる

・あそこにあれを見に行く

・あそこのあの人に会いにいく

・あそこであれをやる

こう思えるものが無いと目的地になるのは難しいです。

そんな目的地とは、

「目的地=ニーズが満たせる場所」

こういう価値観が提供できる事がやり方の一つだと思います。

 

地方の高速道路が延伸していくと共に、
サービスエリアも居心地の良い充実した設備となり、
新しい流れが出来た地域では、
コンビニが揃って出店し、
道の駅や農協の直売所に、
地元の旬の産物を求める客が押し寄せる。

その一方では、
近くの国道沿いでは昔ドライブインだった廃墟を目にする事があります。

地方では同じ地域でもそんな栄枯盛衰を見る事ができます。

 

交通の流れの変化と共に、昔のドライブインの役割は、
高速のサービスエリアや、コンビニが担うようになっています。

ここで新たな流れは、道の駅や農協の直売所のように、
生産者に近い売り場が出現した事によって、
そこが目的地化している事です。

だから、国道沿いのドライブインが廃れても
「地元の旬の産物を生産者から(実際には生産者直接では無いケースでも)買える」
という新たなニーズを満たせる場所を構築した直売所は、
立地に関わらず、繁盛しているケースが多いと思うのです。

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