「転ばぬ先の杖が重すぎる」
とあるネット関係の講習会での席で講師の方から出た言葉。
ネットショップ等で表示を入れる際に、
~の場合があります。
~のケースはご了承ください。
あらゆるケースを想定して、お客様からクレームが出ないように、
クレームが出ても「このように書いてあります」と言えるように、
ひとつの商品を売るのにどれだけのケースを想定するの?
というくらい通販会社の担当者は言ってくる。
商品説明の文章よりも、その注釈の方が長いものもある。
年末年始等は、あらゆるケースを想定しすぎて、
中東から石油運んでくるのか?
というくらい長期のリードタイムを入れてくれと言ってくる・笑
前述の講師はそれを「転ばぬ先の杖が重すぎる」と言ったので、
上手い事言うな~と感心したw
ネットショップの客にも様々な方がいる。
特に通販は顔が見えないので、過剰な表現の客もいる。
まあ中には、細かい話にいちいち電話かけてきて、
長時間うだうだとクレームをいう客もいる。
その多くは「おたくの今後の商売の為に言ってあげている」という
教えてやるよって感じの年配の方が多い。
そしてその客が買っているのは「安物商品」であることが多い。
クレームも高級商品よりも、安物商品の方が多い。
提供している側も高級商品には力も入るし、
コストもかけられるので、細部まで目が届いて、
クレームが少ないのかもしれない。
食品の業界しか知らないけど、
基本、掘り出し物などない!
安いものには安い理由があり、高いものには高い理由がある。
「わけあり」の言葉につられて「規格外品」を喜んで買う。
そして正規品のような対応を要求する。
そんな客もいるので、
通販会社側の、転ばぬ先の杖を重くしたい気持ちもわからなくもないが、
絶対的な商品力を磨き続けて「客を選べ」と言っている。
事業を成長させてくれるような
気付きを与えてくれる正当なクレームなら歓迎するが、
明らかにイチャモンで、不当な事を要求してくるケースもある。
そのたった一人の為に、あとの大勢の善良なお客様が、
買いにくくなるような表示や対応を強いられ、
時には事業そのものの見直しを迫られる事態になる。
「お客様は神様です」とは、
従来の日本の良い風潮かも知れないが、
ネット環境の中では、顔が見えないので、図に乗る輩も多い。
下手に対応し過ぎる事でクレーマーを育成している所もあると思う。
商品に特別な問題が無く、公序良俗に反していないのなら、
例え注意事項に記載されていないケースでも、
時には毅然と対応する事も必要だと思う。
その購入者は、お客様には絶対にならない。
超大手通販会社から配達されてきた袋に書いてあった表記ですが、
ここまで必要なのでしょうか?