TVの健康番組、医療番組に出演している医者が人気で、
名医のランキング本が売れる昨今、
そりゃ命に関わる事ですから、皆さん必死です。
出来るだけ良い先生に診てもらいたいと思いますよね。
現在、大病院の初診には診療所の紹介状が必要で、
紹介状が無い場合は5000円の費用が別途かかるようになっています。
大病院混雑緩和の為に、かかりつけ医の制度が推奨されて、
普段は中小病院や、診療所などを利用するように呼びかけられています。
私も生活習慣病数値のギリギリを何とかキープしているのですが、
何年か前に痛風の発作が起こってしまった為に、
尿酸値を下げる薬をもらいに、定期的に病院に通っています。
私が通っている診療所は、利点は利便性だけのスグ近所にあるのですが、
毎日いつも目に入る位置にあるので、
今日は空いているな~混んでいるな~という事はわかります。
その診療所は、よくある○○会病院という中小病院系列で、
雇われ院長が主体で、その他に4人程の医師が、
曜日午前午後毎にローテーションで代わっていきます。
ある時、特定の曜日に凄く混んでいる事が多くなりました。
その曜日には診療所の前まで人が並んでいます。
どうやら女医さんが診ているようです。
私は地方の人気店、繁盛店は大好きですが、
混雑、人混み、長時間並んで待つのが大嫌いなので、
その曜日には逆に行かないようにスルーしていました。
しばらく経って、その女医さんは院長となり、
週のうち4日ほどは診察するようになりました。
そうなると混雑は少しマシになって、ある日たまたまですが、
私も薬の切れた日に、その女医さんに診てもらう事になりました。
女医さんの診察は、とにかくこちらの話をよく聞きます、
食生活も自分の事や、家族の食生活まで例に出して、
こちらの話を引きだしていきます。
「母親はパン好きで“私の前世はフランス人”とかいうの」
こんな話が女医さんの口から出てきます。
そこから、この症状だったら、こういう生活をして、
この薬を飲んだら、こういう効果が見込めると思うので、
1か月後くらいに検査をして次を考えませんか?
という具合で、こちらの全ての質問にも丁寧に解説してくれます。
そんな具合なので、診察日が増えてもまた患者が増えて、
まあ2時間待ちはあたりまえみたいになっていました。
私も仕方なく2時間覚悟で本を持ち込んで待つようになりました。
一方で、同じ診療所で他の日にはガラ空きで、
待ち時間ほぼ無し!という日があるのですが、
ひとりは、系列の中小病院から回って来る先生で、
清潔感とは無縁な感じで、いかにも人気なさそうな先生です。
あとのひとりの先生は大学病院の肝臓専門の年配の人、
業界では肝臓の権威といわれているらしく、
待合所にもその旨の紙が誇らしげに貼られています。
でも、なぜかその日は空いています。
ある時、他の先生の勧めもあり、私自身忙しい事もあって、
空いている、その肝臓の権威の医者の日に行ってみました。
専門医らしく、私のカルテを見て、
「この数値だったらスグにでもコレステロールを下げる薬を飲んだ方がいいな」と、
そこで私が
「最近コレステロールの数値について色々と変わってきている
という話を聞きましたが、それはどうなのですか?」と、
そうしたら大学病院の肝臓専門の医者は、しばらく黙りこんだのち、
「その話は忘れて下さい」と一言、
「とりあえず今日は今までの薬を出しておきます」以上終わりでしたw
その後、女医さんは家庭の事情でその診療所を辞めたので、
混雑過ぎる日は無くなりました。
しかし、相変わらずその肝臓病の権威の医者の日は空いています・笑
勿論私は、納得のいかない薬を飲まされるのが嫌なので、
その日は診療所には行きません。
これが流行る医者と流行らない医者の現実です。
医食同源、冬はブロッコリー♪
畑に生えている状態です。
ロケ地:丹波 婦木農場