ローカルマーケティング

地方のマーケティング・産直食品通販広告制作者の備忘録

通販は近~中距離商圏が強い

通販といえば、

全国津々浦々から注文が来るイメージが強いけど、

まあ大抵はそんな事にはならないです。

 

やってみるとわかるのですが、

近隣の地域に顧客が多くなる傾向になるようです。

大企業は別なのでしょうが、

地方の中小通販業者はこういう傾向が強いと思います。

 

例外として人口の多い都市

東京、神奈川、愛知、大阪に多くはなりますが、

殆どのケース、

同じ都道府県、もしくは、

同じ地方が多くなるようです。

 

大都市は人口母数が多いので、

総数が多くなる事がありますが、

反応率は近く程高くなる傾向にあります。

 

いつも思うけど、なぜでしょうね?

ここからは仮説を立てて考えてみたいと思います。

 

仮説1:生活習慣や食習慣が近い

私の仕事のメインが食品という事もあるのですが、

食品はものすごく地域性が出ます。

食材、味付け、旬、食べ方、食文化など

例えば、

九州の醤油は甘い

大阪はお好み焼きと白ご飯を一緒に食べる

沖縄の呑み会の〆はステーキ

名古屋はとんかつに味噌をつける

長崎で売っている中華麺は「チャンポン麺」

大阪では長方形の豆腐が売られている

売るモノや売り方には地域性が出ます。

梅干しの産地の和歌山の人は、

普段から日常的に梅干しを食べている。

という食習慣が影響しています。

なので、スーパーでも梅干しは沢山売っていますが、

通販での反応率も高いです。

 

仮説2:目に触れた事がある可能性が高い

人間って、初めて目にするものは買いにくいものです。

目にした事のあるものや、評判を聞いた事のあるもの、

知らず知らずのうちでも複数回目にしているものには、

親しみが出てきて、購入に繋がるケースが多いのです。

そうであれば圧倒的に距離が近い方が機会も多くなるのでしょうね。

 

仮説3:近くの販売者の方が安心できる

同じものを同じ条件で売ると近くを選択する

通販の利用って、顧客にとってはやはり不安な面も多いのです。

「何かあったら?」というのが深層心理にはあります。

家電等では、同じ~近い価格で同じ条件だと、

絶対に近くの販売者の商品が売れる傾向にあるようです。

 

まあそんな感じの仮説ですが、

データ分析するといつも、

近くの方が良いという結果が出る傾向があります。

通販は全国を相手にしなければいけない?というのは妄想で、

以外と近くの客が多くなるものです。

だから、いきなり全国規模でやっても範囲が広すぎて結果も出ないんです。

 

一時的に長距離地域で販促しても、

何年か経過すると落ち着いてしまいます。

これまでの経験での唯一の例外は、

北海道です。

北海道の通販顧客はなぜか継続率が高いのです。

これも例外的な傾向のはっきりと出る土地柄かな?と思っています。

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