ローカルマーケティング

地方のマーケティング・産直食品通販広告制作者の備忘録

経営再建のスタートは収支を細分化して出す事

ある時期、経営再建の仕事を専門にしていた事がある。

その際にわかった事

ダメな会社は、
例外なく経営数字をわかっていない

大企業のいいところは、

この経営数字というものが、

かなり精密に細分化出来ている所が多い。

 

一方、経営再建が必要な中小企業に共通するのは、

損益計算書は、税金を申告する為だけのもの

になっています。

 

現業をヒヤリングしても、

自分の事業を経験と勘と感覚

これだけの説明しかできない。

数字の話は、

売上と総経費と借金の総額しかわかっていない。

そして、

うちの会社の事業は特殊な形だから、

数字が細かく出ないのですよ

と必ずこのセリフを言われる。

 

治療の前に診断を

そしてほぼ例外なく「どうすればいい?」と、

方法論を問われるのだが、

どうなっているのかわからないものを、

考えるのは無理なのです。

病院に担ぎ込まれた重症患者が、

いきなり薬をくれというようなものだ。

 

まず何をやるかですが、

事業別に可能な限り細かく収支を出す

これに限るのです。

ここから始めないと何も出来ない。

そこで前述の

うちの会社の事業は特殊な形だから、数字が細かく出ないのですよ

と言われますが、

数字が細かく出せない事業など無い

出そうとすればどんな事業数字だって出るものです。

その気が無いか、出すとマズイのか

このどちらかです。

そして出した数字は、

経営上の問題は必ずその数字に出ている

そんなもんです。

そして事業別の詳細な経営数字を作る作業をしている時に、

その組織の中に今までなかった現象が起こるのです。

そこに問題の本質が隠れているケースが多いのですよ。

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