ローカルマーケティング

地方のマーケティング・産直食品通販広告制作者の備忘録

みかんの将来が心配すぎる

総務省統計局の家計調査

みかんの将来が、心配すぎる結果が出ています。

「みかんへの支出」

http://www.stat.go.jp/data/kakei/tsushin/pdf/28_11.pdf

総務省統計局 家計調査通信第513号

 

みかんの購入量は20年前の半分以下!

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みかんの購入は、12月がピークで

1世帯当たり購入量

平成7年12月:7.8kg

平成27年12月:3.5kg

人口も減って、1世帯当たりの量も減る・・・

しかも20年で半分以下である。

 

和歌山のみかんに関わっている実感としては、

10月に入ると極早生が出てきて、

11月中旬頃からは早生がでて本番突入

12月上旬からはピークになる。

そんな感じですが、

こんなに12月と他の月との差が開いている実感は無い。

それも、

20年前から比べると12月以外も売れるので、

12月のピークと他の月の差が少なくなっている。

 

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みかんは顧客年齢が高い。

それもかなり実感としてあるが、

危機感としては、

20年前に比べて40代50代の急降下ともいえるこの数字・・

全体的に下がっているのを越えているので、

この年齢層が60代以上になった時に、

みかんの購入量が増えるのか?と思えば、

将来はものすごく暗い・・

 

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産地の近くは一大消費地

通販は近~中距離商圏が強い - ローカルマーケティング

以前も書いたけど、

やはり食習慣が距離的に近い場所が消費量も多いようです。

 

このみかんの数字は結構衝撃的な数字です。

廃れてきている実感はあるけど、

20年でこんなに減るか?って感じです。

食生活の多様化とか、オレンジの自由化など

外的要因はあるけど、

これだけ減れば、

和歌山のみかん畑の耕作放棄地が多くなるのも理解できます。

「コタツでみかん」が本当に過去の遺物になる日が近い。

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