ローカルマーケティング

地方のマーケティング・産直食品通販広告制作者の備忘録

経費削減だけでは行き詰る

栄枯盛衰、

どんな企業や事業者でも必ず変化は訪れるもの。

 

売上利益が下がった時に、

経費の見直しと削減を行う事は重要な事です。

というか、

絶対にやらなければいけない。

 

しかし経費削減だけを延々とやっているのでは、

いずれ必ず行き詰ります。

減った売上利益に

ただ単に合せる為に経費削減をすると、

更に売上利益が減り続けて、

これ以上経費削減が出来ない所までいくので、

慢性的な赤字経営になるしかなくなるのです。

 

経費削減という施策を打つなら、

次への需要を生み出す戦略を考えて実行しなければいけない。

 

「選択と集中」というやり方があります。

経営資源という戦力の少ない中小事業者は、

一度に多くの事や多方面で展開するのは難しいので、

多くの事が出来たとしても、

メインに取り組む事業ややり方を選択して、

そこに集中的に経営資源を投下するのです。

 

何を選択するか?

これを決めるのが経営判断の最重要な課題となるのですが、

マクロとミクロを見て、先を読み、

経営資源を把握して、考えなければならない。

しかも時間と資金と人材が限定される中で・・・

まあ時間と資金と人材が有っても簡単には出来ない、

むしろ有るから出来無いこともあるのです。

 

世間でこれから儲かるといわれる右肩上がりの事業は、

需要も増えて流れ的には良いのですが、

優秀で多数の相手と競合しなければいけない。

 

逆に右肩下がりの事業は、

競合は減るが、全体的な需要も減る。

事業によっては残れる余地が無いものもある。

 

需要が増える事業で競争を避けられるものはベストですが、

既存のもので単純にそんなものは無いのです。

 

しかし、

需要を増やせる自信があるもので、

極力競争を避けられるやり方は、

簡単ではないが工夫次第で出来る可能性はあります。

またハードルは少し高くなるのですが、

全く新しい方法で需要を創出出来ればなお良いです。

それらから選択して、集中して経営資源を投入するのです。

 

その選択と集中をする過程で、

既存事業の経費を見直し、

経費削減というより経費の適正化をするなら良いのですが、

選択と集中をしないまま、

経費の削減だけをすると必ずジリ貧になります。

 

経費削減とは経営改善の一つの手段であって、

経営戦略では無いのです。

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