食品のマーケティングの仕事をしている職業柄、
様々な食品を試食する生活をしていますが、
牛乳は最強の難儀な食材・・・
なぜなら急に一度に飲むとお腹を下すから・笑
牛乳といえば小学校の時は給食で、
180ml~200mlくらいの瓶牛乳を毎日飲んでいたのですが、
当時、それでお腹を下すという事は無かったですね。
しかし・・・
大人になって牛乳関係の仕事を始めた時に、
久しぶりに飲んだら美味いのだが一発でお腹を下した。
一般的に言うと
牛乳を飲んでお腹がゴロゴロするという状態である。
これを専門用語で「乳糖不耐症」という。
乳糖不耐症とは、
牛乳を飲んで腸で吸収される際に、
腸内にあるラクターゼという酵素が
牛乳の中にある乳糖を分解して、
腸内に取り込みやすくするのですが、
このラクターゼ酵素(乳糖分解酵素)が不足している為に、
乳糖を消化しきれずにお腹を下すというわけです。
日本人には元来このラクターゼ酵素が少ないと言われています。
乳糖不耐症は治せる!
先天的にラクターゼ酵素の無い人がおられますが、
その方は乳幼児時期に乳糖の入っていない粉ミルクを
特別に処方してもらわなければいけないくらいです。
それ以外の一般の人は、
体内にラクターゼ酵素があるといわれています。
但し、長い期間牛乳を飲まないと、
ラクターゼ酵素が必要無くなって減少するので、
いきなり牛乳飲むと対応できないのです。
しかしこのラクターゼ酵素は増やす事が出来るのです。
その方法とは、
毎日少量ずつから牛乳を飲むことで、
腸内のラクターゼ酵素が鍛えられていきます。
あとは、ヨーグルトも食べる事。
これによって腸内細菌の中の善玉菌が優位になって、
より腸内の状態が良くなります。
私の牛乳克服方法:ラクターゼ酵素を増やす!
毎朝朝食後にプレーンヨーグルト300gほどに、
これも腸の為に蜂蜜をたっぷりかけて食べます。
そして、
毎晩夕食後に、
1週目は牛乳を50ml
2週目は牛乳を100ml
3週目は牛乳を150ml
4週目は牛乳を200ml
こうやって約ひと月かけて
200mlの牛乳を飲めるようにします。
万が一途中でダメな時は、
少しだけ量を落として様子を見ます。
例:150mlでダメな時は、125mlに落とす。
連続性に意味があるので、
ポイントは毎日少しずつ飲んでいく事です。
なぜ夜なのか?
牛乳は夜に飲むと良いと言われていますが、
それよりも万が一お腹を下した時に、
日中の活動時間中なら悲劇にみまわれる展開でも、
就寝前なら何とかなるので・笑
なぜ同じ乳製品でもヨーグルトとチーズは大丈夫なのか?
同じ牛乳で出来ているのに、
しかもチーズなんかは凝縮されているのに、
なぜチーズやヨーグルトはお腹がゴロゴロしないのか?
というのは、
これは作る工程に理由があるのですが、
生産過程の発酵の中で牛乳の乳糖が
乳酸菌などの作用で分解されるので大丈夫なのです。
ノンホモ牛乳はゴロゴロしにくい
一般的に市販されているホモゲナイズされた牛乳は、
牛乳内の脂肪球が砕かれている為に、
乳糖が露出している割合が多いのでお腹を下しやすく、
ノンホモ牛乳は大きな脂肪球が残って、
その膜の中に乳糖が包まれているので、
腸壁に接する乳糖の絶対量が少なくなるので、
お腹が下しにくいと言われています。
どうせ飲むなら美味しい牛乳を飲みたいですね~