ローカルマーケティング

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少子化は、子供は減るが子供への財布は増える

今から約25年前にビジネス講座で同席した塾の経営者から聞いた言葉です。

 

バブル経済が崩壊し、
これからの日本は少子高齢化が進み、
経済は頭打ちになり、
これからは右肩下がりになるといわれはじめた1992年頃だったと思う、
実績とは前年より良くなる事が当たり前の感覚だったので、
右肩下がりって?正直実感が無かったですし、
どんな状態かもわかりませんでした。

 

そのビジネス講座で何を勉強したのか覚えてないのですが、
同じグループで同席した学習塾を経営しているという方のこの言葉は
鮮明に覚えています。

 

これから少子化という事は、
子供の数が減って学習塾の経営は大変なのではないのですか?
という私の質問に
「少子化というのは、確かに子供の数は減るのですが、
子供ひとりに対する財布の数は増えるのですよ」
これを聞いた時はホントに衝撃でした。

 

「子供の教育への理念はありますが、
学習塾というビジネスの現場では、
お金を出す人への意識を忘れたら商売としてはやっていけません」

「だから財布を意識して組み立てれば、
少子化は逆にビジネスチャンスなのです」

 

・学習塾のサービスを受ける子供

・学習塾へお金を出す大人

こういうものの見方があるのだという事を教わりました。

 

少子化の現在、ひとりの子供への財布の数は、
両親、祖父母2組、両親の未婚の兄弟数知れず。

ランドセルは誰が買う、
学習机は?など
小学校の入学商戦は、以前より活発になっています。

 

その後、彼の言った通り、
学習塾という分野は少子化という逆風にめげず、成長を続けています。

経済状況が好転しないのに、
一人の子供にかける教育費は年々伸び続けていて、
家計に占める教育費の割合も上昇している。
彼の予言?通り、私も子供の教育費に家計を圧迫される事になりましたw

 

我々の子供の頃は、同級生でも普段から塾へ行っている子は少なく、
高校入試の前に塾へ短期間行くのが多かった記憶があります。

その当時は進学指導といえば学校が全てだったのだが、
私の子供の現在の教育の現場では、
中学生になると同時に塾へ通う子の率が高くなり、
進学に関しては学校よりも塾がリードするという構図になっています。

 

「物事を多面的に見る」マーケティングにおける重要性ですね。

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