人手不足問題の解決に動き出す宅配便業界
物流業界っていつも慢性的な人手不足なのですが、
ネット通販の躍進で宅配便の取扱量が激増しています。
国土交通省「平成27年度宅配便取扱実績関係資料」
こんな状況なので、
当然、宅配便業界は、
年々、雇用も増やしているのですが、
生産年齢人口の低下による人手不足の波を受けて、
特にここ数年はかなり深刻な状況です。
通販各社に宅配便の値上げの要請がきていますが、
抜本的に何かを変えないと
これ以上は無理な状況が見えます。
先日のブログで
宅配ボックスの設置を取り上げましたが、
これ以外にも雇用条件の改善に向けて、
こんな記事が出ていました。
ヤマト昼配達取りやめの検討
現在、配達指定可能8:00~21:00の中で、
12:00~14:00の時間指定をやめるという事
単純にこの二時間の時間指定をやめても、
荷物の総数は減るわけではないので、
経営的には打撃にはならない。
記事には、
「ドライバーの昼の休憩確保の待遇改善効果」
と書いてありましたが、
実はもっと大きな効果がある
と思うのです。
効果とは、
正午から午後二時の昼配達を無くすと
二部制勤務の導入がやりやすくなる
雇用条件の改善で
効果的な分業制を進めたくても、
物流の仕事って流れなので、
一日の作業を分断しにくいのです。
現在、配達指定可能8:00~21:00
ここに
12:00~14:00で強制的な分断ができると、
午前の部:7:00~14:00
午後の部:13:00~21:00
例えば
このような2部制の勤務形態が容易に作る事ができます。
こうすることによって、
二部制勤務で残業時間問題を解決
短時間労働者確保で雇用改善
現在フルタイムの正社員の雇用は厳しいですが、
短時間なら働きたいという副業希望の人はいます。
また、
営業時間を強制的に止める事で、
引き継ぎ体制が作れるので
サービスの質が落ちにくい。
ここから更に、
営業時間を短縮して
効率をよくしていくと思います。
実現の可能性は、必ずやるでしょう。
2016年12月の大混乱は、記憶に新しいが
佐川急便でもこの人手不足問題は深刻なので、
宅配便シェア5割近いヤマトが動けば必ず実現する。
実現時期は、早ければこの9月にも
次のピークは7月第1週のお中元最盛期
それに向けて宅配便側はスグにでも導入したいだろうが、
様々な準備があるので、さすがにこれは無理だと思う。
しかし一年の最大の山場の12月までには何とかしたいので、
大胆な予想をすると平成29年9月導入で来ると思う。
(外れても責任は一切もちません・笑)
ドローンはどうなるのだろうか?