ローカルマーケティング

地方のマーケティング・産直食品通販広告制作者の備忘録

「濃縮還元」という言葉の力

果汁100%濃縮還元ジュース

果汁100%ストレートジュース

さて、この違いが説明できるだろうか?

 

「濃縮還元」と「ストレート」

濃縮還元の方が濃縮と書いてあって、

きっと濃いのだから濃縮還元の方が美味しいジュースと

身内や周りの何人もの方に言われた事がある。

 

この濃縮還元という言葉、改めてスゴイと思う。

単純に製法を順番に並べただけなので、

たぶん名付けた人はそれほど意識していないと思うが、

おかげでジュース業界は、

マーケティング的に、印象操作に大成功している。

 

濃縮還元ジュースの製法は、

産地などで搾った果汁から、

様々な方法で水分を抜いて果汁を濃縮

商品化する際に、

元の100%の率になるように、

水を入れて果汁を還元する。

その際に香りが失われるので香料などを添加する。

そして加熱殺菌する。

 

ストレートジュースの製法は、

産地などで搾った果汁を加熱殺菌する。

これだけである。

当然、風味も香りも良く、

果実そのままにより近い味がする。

 

濃縮還元の一番のメリットはコストダウン

そうすることによって容積が小さくなるので、

輸送費を大幅にコストカット出来る。

濃縮後の果汁は濃度が高くなる為に保存性も増す。

 

というわけで、

値段も高く味も良いのはストレートジュースなのだが、

濃縮還元の

濃縮還元

という言葉の作り方で、

多くの人は濃縮が先走るので良い印象を持っている。

昔は一般市場に殆どストレートジュースが無かった事と、

果汁100%ジュース自体が高付加価値なものだった、

たぶんそんな事も幸いしたのだと思うが、

「濃縮」というわかりやすい言葉を先頭に、

「還元」というよくわからない言葉をつけて四文字熟語風にした、

マーケティング的には、この言葉の作り方って大事だな~と思います。

「濃縮水戻し」とかだったら売れなかったと思う・笑

 

ちなみにジュースという商品名称は、

JAS法で果汁100%でないと名付けられない。

 

もうひとつ、

果汁100%ジュース=無添加では無い

香料や調味料甘味料を添加しているものもある。

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ジョウビタキという鳥らしい。

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