ローカルマーケティング

地方のマーケティング・産直食品通販広告制作者の備忘録

節分の恵方巻きは、豆まきを越えたらしい

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丹波婦木農場、農家の自家製恵方巻き

 

小耳にはさんだ話、

節分に恵方巻きを食べる世帯 36.2%

節分に豆まきをする世帯 35.6%

 

ついに恵方巻きは伝統行事の豆まきを越えたらしい!

起源は諸説あるようですが、

元々、大阪の一部地域で行われていた習慣を、

海苔業界が宣伝に使いはじめて、

その後、コンビニが乗っかって、

近年、爆発的に全国へと広がっていったようです。

 

こんなのが出ています。

総務省統計局「恵方巻きへの支出」

http://www.stat.go.jp/data/kakei/tsushin/pdf/27_2.pdf

f:id:nabelognet:20170203111301j:plainこの数字は家計調査なので、すし(弁当)の支出が多いのは、

お盆と夏休みのある8月と、

クリスマスや年末のある12月、

やや多いのがゴールデンウイークのある5月

これは、宴会や帰省なども含めて、

人が集まる機会の多い時にすしを購入するという典型的なパターンですね。

そして、この2月の数字は、もう明らかに恵方巻き効果!

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しかも日別の数字でも2月は、

3日の節分の日が突出しています。

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「家計調査通信第 492 号(平成 27 年2月 15 日発行)」より


全国的には近畿の数字が突出していますが、

他の地域も近年伸びているのがわかります。

 

大阪では以前から恵方巻きはポピュラーなイベントで、

販促でも2月の節分の恵方巻き企画は、

他の月の企画の反応率に比べても突出した数字がありました。

 

恵方巻きが大躍進を遂げた要因は、

 

・コンビニが全国に発信した

コンビニの得意分野米飯の持ち帰りものとして、

力が入ったのでしょうね。

 

・B級グルメである

巻き寿司ってどちらかというと寿司の中でも、

庶民でもとっつきやすいB級グルメタイプの食べもの

なので、支持を多く受けやすい。

逆に、昔から有名なものとして

「土用の丑」のうなぎがあるが、

近年価格の高騰で下落傾向にあるようです。

 

・主婦受けが良い

食品で、ある一定以上の数字をとるには、

主婦受けはかかせないのですが、

お値段もリーズナブルなものが多く、

自家製で楽しむ事も出来て、

なお且つ購入して手間を省くことも出来る、

巻き寿司は、主婦受けする食べ物。

 

・寿司である

寿司であったというのは大きいと思います。

やっぱり万人受けする食材は強い。

豆まきってやっぱり子供のイベントのイメージなので、

少子高齢化の現在、

高齢世帯でも旬を感じる事の出来るイベント。

 

このように様々な要因で今後も伸びるイベントになりそうですね。

恵方巻き以外はハロウィンかな?

 

この、海苔業界発の恵方巻きのように、

イベントに何かを絡めて当たると、

時間はかかったけどスゴイ結果がでるという事ですね。

 

地方農家の関係者としては、

実は、この節分の恵方巻きの日は、

日本人が一年で一番お米を食べる日かも知れないと、

ふと思ってしまいます・笑

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