2~3年前くらいから、
方々で「人を募集しても来ない」という話を聞くようになった。
特に昨年から益々状況が悪化しているようだ。
大元の原因は、日本全体の人口減と、
生産年齢人口の低下なので、
地方の一企業でどうにかできる問題では無い。
そして、今後状況は悪くなる一方なので、
宝くじのあたりを待つかのような事では解決はしない。
特にサービス業が深刻な状況で、
いわゆる3K要素(キツイ・キタナイ・キュウリョウヤスイ)
3つ揃わなくても、
3つのうちどれかひとつでも当てはまれば、
新規従業員の募集状況は悪くなる。
また、ブラック企業問題など、
企業と従業員間の労働問題が情報として頻出して、
何かとギクシャクしている。
今まさに、人手不足の対応方法が、
その事業の今後の方向性を決めるところまで来てしまっている。
人を雇用する事、自体がリスクとなって、
経営者は、今後益々ロボット化、AIの導入を進めて、
極力、従業員を減らすようにする事になると思う。
働き方の自由度を求めて、
副業や個人事業主が増える。
ローカルな現場の特にサービス業では、
これまで通りのサービスの維持が不可能になりつつある。
年中無休や24時間営業の見直し、
宅配便料金の値上げと、
翌日配送可能地域の縮小
東京都心などの効率の良い地域と、
地方という効率の悪い地域のサービス格差の拡大。
これまで通り単純に、
人を雇用すればいいというのは、
もはや通用しなくなってきている。
今まさにその転換期に来ていると実感できる。
人手不足という大前提に立った、
事業そのものの見直しをしなければ、
事業が成立しない時期が来ている。
と同時に、
その見直しがいち早く出来るところが、
この変化に生き残れる事が出来ると思う。