地方の立地条件の悪い繁盛店に行くのが好きです♪
立地条件が悪いのに繁盛させている店を見ると、
マーケティング魂に火がつきますw
和歌山県紀美野町の山奥にドーシェルという
ベーカリーとカフェをやっているお店があります。
阪和自動車道 海南東ICで降りて、
町をぬけて、山道を走り15km、
こんなところに店はあるのか?と、そろそろ不安になってきた頃、
山の中の果樹園の道路脇にドーシェルはあります。
店の前では、なんとガードマンさんが交通整理しています。
店内は原材料にこだわった焼きたてパンと、
料理とデザートが楽しめるカフェが併設されています。
客も多いが、従業員も沢山居ました。
ベーカリーテラス ドーシェル
以前は、兵庫県宝塚でパン屋をやっていて、
丹波婦木農場の大王の知り合いらしいです。
和歌山県は、海の際まで山が迫っている場所が多く、
メイン道路の阪和自動車道と、国道42号線は生活と仕事の大動脈で、
観光客も多く、大型連休や夏の海水浴シーズンには、
大渋滞を引き起こすくらい集中します。
しかし、ここ紀美野町は、
和歌山県のメインストリートから外れた場所にあります。
つまり人も殆ど住んでいない、観光客もこない場所・・
ドーシェルがこの地へ出店して以来、
紀美野町の山奥に何店舗かそれぞれ特色のあるパン屋さんがオープンしています。
ドライブがてら探検気分で山奥のパン屋探しをするというのには良いでしょう。
それらの店は、時々山奥の変わったパン屋として、
テレビなどのマスメディアにでていますが、
多くはネットの情報で広まり、
わざわざ出向く店として目的地化しています。
山へ入って店を探しにいく道中からその物語が始まり、
やっと到着してお客さんを納得させるだけのこだわりのパンで有る事はもちろん、
それを作っている店主のキャラクターや、
そこに至る人生の系譜等も店の魅力で、
山奥のそれぞれ個性のある建物、
店周りのロケーション全てに魅了されたリピータの方も多いです。
それがまた情報として発信されて、
新たな客を呼び続けるネット時代ならではの素材なのでしょうね。
非日常感が満載なのでSNSでもネタになりやすい。
爆発的に集客しているわけでもないが、
そこで商売として続けられる事がスゴイな~と、
遠くてわかりにくから流行っているのかも知れません。