ローカルマーケティング

地方のマーケティング・産直食品通販広告制作者の備忘録

地方の店舗開業のコストが安いのは集客リスクがあるという事

仕事柄、同じ地方へ何年も通っていると

様々な路面店の栄枯盛衰を見る事ができます。

特に業種的に開業と廃業の多い飲食店は、

かなり入れ替わりが激しいです。

 

地方で先行する人口減のリスク

原因の一つは地方で先行する人口減の波

日本全体で人口減は始まっていますが、

都市部よりも地方の方が、

スピードがはるかに速く進行しています。

なので、たった数年で、

想像以上の商圏内人口が減っている事が考えられます。

 

また選挙でも80歳代に入ると急に投票率が落ちるように、

高齢化率の高い地方では、

実際の統計データ以上に、

顧客対象者が急激に減っている事があります。

 

マスメディアの情報発信では出てこない苦境

しかし、統計データなどで、

人口減と地方衰退の波の話はわかるものの、

日本国民の大部分の方は、

現実的にはそんな情報に接する事はあまりありません。

なぜか?

それは、日本全国マスメディアの情報発信がメインになるので、

マスメディアのある都会の情報が主体となる為です。

だけど、地方の人口減の苦境は深く早く進行しています。

 

なぜコストが安いのか?を考えない

飲食店は開業数が多い業態です。

独立開業のしやすい業態だともいえます。

しかし、その裏で最も廃業数の多い業態でもあり、

飲食店の廃業を基にしたリサイクルビジネスまで

成り立つ世界です。

 

元々の地元住民、

地方に移り住むIターン・Uターン者

地方で独立開業する多くは飲食店です。

 

そして、地方では飲食店を開業する場合、

物件コストは土地の評価額に比例するので、

かなり安く済む場合が多いです。

なので、

資金力に乏しくても開業できるのです。

 

独立開業の夢へ目が先走り、

コストの安さというメリットの部分だけを捉えて、

リスクとして考えない安易さが多いです。

 

土地の評価額は需要と供給に比例するので、

コストが安い=商圏客が少ない

この当たり前の事を考えずに

スタートしてしまうので、

開業コストの安い分、

集客への戦略をかなり練って取り組まないと、

どんどん状況が苦しくなると思うのです。

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